ヤバイぜっ!デジタル日本 ★★★★
沢尻えりかさんと結婚された高城剛さんの著書。見た目、タイトル、文体はチャライですが、内容は素晴らしいです。非常に分かりやすく、著者の頭の良さが伺えます。個人的には、もう少しページ数を多くして、突っ込んだ内容にしてほしかったです。
内容は、以下のような感じです。
デジタルはあと数年で終わり、これからは技術でなく文化・スタイルで世界に立ち向かはねばならない。ここでの文化は伝統的な日本文化ではなく、秋葉系やファッション(若い世代で日本人ほどおしゃれな国民はいない)のことです。ipodは技術的には既存のものの組み合わせだが、ああいうスタイルを作り上げることで爆発的にヒットしました。こういうことを日本ももっとやっていかなければならないでしょう。また、これからは「マルチスペシャリスト」の時代で、こういう人材がクリエイティブな仕事で活躍できる。
随所に具体例がちりばめられており、なるほど〜と思ってしまうことが多々ありました。
そこで、どうすれば上記のようなことが可能か考えてみました。
- まずは、幅広い知識・経験が必要。一つのことだけやるのではなく、幅広くいろいろなことをやっていくべきです。
- ただ、そうなると、どれも中途半端になってしまうことが懸念されます。
- これを解決するのは、得意分野を延ばし、好きなことだけをやるのがよいと思います。
- なぜなら多数の分野で一流になるには、苦手なことやセンスのない分野に時間をかけている暇はないはず。
- また、本当に高いパフォーマンスを発揮できるのは好きなことでなければ無理。
このようにして、幅広い分野において深い知識や理解を身に着けることで、「スタイル」や「文化」などの抽象度の高いものを創造できるようになるのではないでしょうか?
ヤバいぜっ!デジタル日本―ハイブリッド・スタイルのススメ (集英社新書)
posted with amazlet at 09.09.05